爆速で成長する方法は「すべて自己責任にしてみる」です。
ただし、爆速で精神が病むデメリットもあります。
まさに現代における諸刃の剣、闇魔法のような方法なので、本当に爆速で成長したい方だけ実践していただけるといいかと思います。
ちなみに今回このような記事を書いたのは、過去の自分を振り返ってと、今の自分への叱咤激励の意味合いが強いです。
ただ、使い方さえ誤らなければ結構有用な思考法だと思いますので、1人でも多くの方に共有できればいいなと思い、記事にしてみました。
すべて自己責任にして爆速で成長できる理由は、「自己責任思考は自分が変わらないと環境が変化しない、世界が変わらない」と言う考え方だからです。
例えば、部下や上司が全く自分の言うことを聞いてくれないとします。
その原因が部下や上司にあると考えてしまえば、部下や上司が変化してくれないと、環境は一切変わらないことを意味します。
しかし「部下や上司が言うことを聞いてくれない→自分の物の言い方が悪い」という風にすべて自己責任に脳内変換してみます。
すると、自分の物の言い方や言葉遣い、態度や伝え方を変えないと、部下や上司は一生自分の言うことを聞いてくれない世界に様変わりします。
そうなると、あなたは行動を変えざるを得なくなりますよね?
上記の考え方はもちろん部下・上司だけに当てはまりません。
家庭内で言えば、奥様・旦那様・子どもの関係性にも当てはまると思います。
旦那様・子どもが自分の思い通りに動いてくれないのは、自分の頼み方が悪いんだな→今度からは頼み方、言葉遣い、姿勢などを変えて頼んでみよう、といった感じですね。
PDCAサイクルとは、要は考えて・行動して・反省して・また行動することです。
頭の中で考えるだけで、実際に行動しなければ人は成長できません。
思考して、その思考通りになるように実際に行動することで人は成長できます。
つまり、すべての事象を自己責任にすることで、強制的に自分を行動せざるを得ない状況に追い込む。すると、自分が行動しないと身の回りの環境が一切変わらない世界に変化するので、あなたは全力で行動するようになる→爆速で成長できる、の関係が成り立つようになります。
例えば、自分の推しのアイドルグループが解散の危機に追い込まれているとします。
アイドルグループが解散の危機に陥っているのは、本来ならば自分には関係のない事象ですよね。例え推しのアイドルグループが解散の危機だとしても、その原因は大抵グループ内にあるのは当然です。当たり前ですが、自分の責任ではないのは明らかです。
しかし、そこを敢えて自分のせいで解散の危機に陥っていると思考します。そうすると、「自己責任思考」の関係上、あなたは何かしらの行動をせざるを得なくなります。
もちろん、推しアイドルグループはそもそも何が原因で解散の危機に陥っているのかはわかりません。しかし、例えばあなたは、推しアイドルグループの売り上げが低くて解散の危機に陥っているのではないかと考えます。
そうすると、もしあなたが推しアイドルグループに1000万円でも1億円でも投資(お布施)すれば救われる可能性がでてきますよね。
そしたら次にあなたは、どうすれば推しアイドルグループに1億円を投資(お布施)できるようになれるか? ということを考えなければならなくなります。
現代ならばクラウドファンディングもありますし、自分で起業して大金を稼ぐという方法も非現実的ではないと思います。
どのような方法にしても、あなたは大好きな推しアイドルグループを救うために行動しなければならないので、大きく動き出すことができると思います。
そして、大きく動く程やるべきことは比例的に増えるので、増大な行動量に伴いあなたは爆速で成長できます。
もちろん、推しアイドルグループを救う例は大規模な問題を自己責任にしてみたらという話だったので「そこまで自分に無縁なことを自己責任に当てはめることは難しい、想像できない」という人も当然いると思います。
その場合には、例えば自分には監督責任のない身近な部下や子どもの失敗を自分のせいにしてみればいいと思います。
「あの人は自分の直属の部下じゃないけれど、自分が事前に何かしていればあの人は失敗せずに済んだのだろうか?」「親戚の○○ちゃん、学校で上手く行ってないようだけれど、私にできることはないかしら?」等の思考です。
そして、その思考から出てきた解決法を実際に行動に移すのです。すると、あなたは間違いなく爆速で成長できます。
爆速の成長は爆速の病みと直結しています。
まず、すべて自己責任にしてみる時点で相当しんどいです。だって、すべての失敗を他人のせいに一切できませんからね。速攻で精神が崩壊しかけます。
それに、思考を行動に移すと、批判される場合も出てきます。
例えば、自分に監督責任のない親戚の子を救おうとする場合、もし実際に行動に移せば叩かれると思いますよ。
「うちの子に余計なことしないでくれますか⁉」とか「事情も知らないで、大きなお世話です!」とか「お節介はやめてください!」とか言われてね。
例え善意で人助けを行ったとしても、真意が他人に伝わることはまずないです。
行動をすれば人目に付くようになりますので、アンチが群がる場合もあります。
そうなると袋叩きに遭いますので、精神を病む可能性が高くなります。
それに、もし行動して失敗すれば、嘲笑われることもあります。嘲笑されたら、精神崩壊する可能性も出てきますね。
ただし、成長をするためには思考を行動に移して失敗や成功を重ねるしかありません。
出来る限り他人に迷惑を掛けない行動を繰り返すことで、精神が保たれたまま成長を重ねることができるのではないかと思います。
誰しも自分の得意分野や苦手分野があると思います。
そのため、得意分野で手を広げていき、自己責任で片付けられる範囲を増やしていけば無暗に傷つかずに成長できると思っています。得意分野だと失敗が少なくて済みますからね。
また、苦手分野には手を付けない思考も精神を守る意味で必要になると思います。
自分は何が得意で、何が好きで、何が苦手で、何には手を付けたくないのか。
成長しようとする前に、まずは好き・嫌い、得意・苦手の見極めが、効率のよい爆速成長につながると思います。
それから「自己責任思考」で行動に移しても遅くないのではないでしょうか。
大企業に勤めていた時、理不尽な上司から「何事も自己責任で考えろ」と啓蒙され、最終的には「部下の失敗は全てお前の責任と思えよ」と無茶苦茶なことを言われたのを覚えています。私が自己啓発の勧誘や啓蒙活動を嫌いになった一因でもありますね。
ただ、この思考回路で人間的に成長できたことは確かです。20代の時にこの「自己責任思考」という意味不明な発想に出会っていなければ今の自分はなかったと思います。「自己責任思考」の発想があったら、自分は同期よりも早く出世できたし、スキルも高くなり、他人に優しく接しられるようになれた。当然、「自己責任思考」だけのお陰じゃないですけれど、1つのきっかけとなったのは間違いないです。
ただし、デメリットに書いた通り、私の精神は「自己責任思考」によって爆速で病みました。決して「これはいいものだ!」と手放しで人には教えられない発想です。
冷静に振り返ると、自分の監督責任じゃない部下の失敗まで自分のせいにされて上司から何時間も説教されれば、そりゃ頭もおかしくなりますよ。
具体的には、毎晩思考に邪魔されて脳が興奮状態に陥り全然寝付けなくなったり、寝ることができても3時間くらいしか浅く眠ることができない状態になったりしていました。その睡眠障害が弊害となり、常時情緒は不安定になっていましたし。パートナーや部下に決して怒鳴ったり怒ったりはしなかったですけれど、周囲からは恐い人だと思われていた時期もあったようです。(多分、常に張りつめていた雰囲気を発したり、強張った表情したりしていたので、そう思われていたのでしょうけれど)
精神の回復は肉体の回復よりも何倍も時間がかかります。
理不尽な上司とは1年くらいの付き合いで、そのあとやっと普通の上司に変わってくれたのですが、自分のおかしな頭が正常に戻ったのはその後3年くらい経ってからです。今にして考えてみれば酷い話ですね。普通の上司の方に「いや、そこまでお前は自分を追い詰めなくていいよ」と声をかけていただき嬉しくなった時もありました。それからようやく通常の思考に戻ったと思います。
そもそも客観的に見れば、大抵の場合、本当に自分のせいだけの失敗の方が世の中には少ないものです。
世の中のよくある失敗談を分析すると、原因はコミュニケーション齟齬だったり事前準備不足だったりします。つまり、失敗の原因はお互い様がほとんどなわけでして、本当に自分だけの責任は経験上少ないです。
それでも、あまりにも自分を責めすぎてしまう人には米津君の歌「WOODEN DOLL」をどうぞ。自分も救われたいときはよく聴く歌です。
あなたが思うほどあなたは悪くないよ。
成長したいと望むなら、自分のできる範囲でいいので、敢えて「自己責任思考」を広げて行動を起こしていけばいいと思います。ただし、他人の迷惑にならない範囲でね。
自分のスキルが低すぎても卑屈になって苦しいだけなのはよくわかります。できれば成長して心にゆとりを持ちたい願望は誰しもあるものだと思います。
精神的に辛くなったら、心の中ですべて他人のせいにして精神の回復を待てばいいですよ。
気持ちが復活してから、今まで他人のせいにしてきた自分を反省して、また「自己責任思考」に戻れば休んだ分の成長も取り戻せると思いますので。
焦らずに行きましょうぜ。
アイキャッチ画像は親友の無忙庵さん(https://photopool.bts-works.com/)から許可を得て拝借しています。
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